任意整理をすれば過払い金を請求できるかもしれない!
過払い金は過去にあったグレーゾーン金利に基づく貸付によって発生した、本来債務者が返済をする必要のなかったお金です。
これは返済する必要がなかったにもかかわらず債権者から不当な請求があって返済をしてしまったわけですから、民法の不当利得返還請求権に基づいて返還を要求できるとされています。
さて、もし過払い金があるのであれば返してほしいと考えるでしょうし、返してもらうことは法律的に見ても当然の権利であるということになります。
こうした払いすぎた利息がある上に返済中の借金があり、その返済に苦慮しているというような人に対してお勧めできるのが任意整理です。
任意整理は現在抱えている借金の取引履歴データを貸金業者などから受け取り、適正な金利を用いた引き直し計算を行って現段階の債務額を明らかにします。
この債務額が明らかになった後で債権者に対して「返済が苦しくこのままだと完済が難しいため返済プランと条件の見直しをしてほしい」として交渉を求めることになるのです。
この交渉の末に債権者と債務者の両方が納得できる条件が見つかったのであればその条件で合意して新たな返済プランと返済条件を適用させたうえで返済を再開するのですが、ここで最大のポイントとなるのは「引き直し計算」のステップです。
最初に名前を出した「グレーゾーン金利」は、貸金業法が改正されるより以前の社会で貸金業者が使っていた利息制限法と出資法、二つの法律の間にあった金利でした。
この金利は本来貸金業者が消費者への融資で適用させてはならない「不正な金利」であったのですから、正しい金利で計算をすれば本来払う必要のなかった過払い金が出てきます。
過払い金が明らかになったのであれば、弁護士や司法書士が返還請求を出せるということになりますから、この払いすぎたお金があるという条件に合致する人が任意整理をすると驚くほど債務を削減できる可能性があるのです。
貸金業法が改正されたのは2007年のことでしたから、2007年よりも前から継続して返済している借金があるのであれば過払い金が発生している可能性があるとして考えられます。
このお金はいつまでも返してもらえるわけではなく10年が時効として定められているということは注意が必要ですが、もしかつてから借金をしていて、その返済に苦慮しているという人なのであれば債務整理の方法として任意整理を検討することがベストであると言えるのです。
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