自己破産って何？月々の支払が楽になる仕組み？
自己破産をすると、その後の支払いはどうなるのかと気にする人がいますが、結論から先に言うと、自己破産をすると借金はすべてゼロになるので、その後の月々の支払いはありません。
債務整理をしても、その後月々の支払いが必要になるのは、任意整理、個人再生などをした場合です。任意整理では減額できるのは利息や遅延損害金などであり、元本は減額できません。個人再生では元本までも大幅に減らすことができますが、残った借金を原則として3年以内に完済しなければならないのと、住宅ローン債務だけは減額できないので、マイホームを残す場合には住宅ローンの返済を続けていかなければなりません。さらに、整理後の借金の返済中に延滞をしてしまうと、異議申し立てをされてしまい、すべて台無しになってしまうこともあります。
自己破産をした場合には、原則としてすべての借金をゼロにすることができます。整理の対象は選ぶことができず、親族や友人からの借金などもすべて整理することになります。資産価値のあるものはすべて没収され、債権者への返済にあてられます。マイホームは必ず失うことになりますが、売却してもお金にならないような中古自動車などは所有を続けられる場合もあります。
ギャンブルや浪費で大きな借金を作った場合、特定の債権者に弁済をしてしまった場合、不正な手段で借金をした場合などには、免責不許可事由となり、免責が下りない場合があります。この場合には、任意整理や個人再生などのほかの手段で借金問題を解決するしかなくなります。ただし、免責不許可事由となる場合でも、違反の度合いが小さい場合には、裁判官の裁量によって免責が下りることがよくあります。ギャンブルなどで借金をしてしまった場合でも、可能性はありますので、自己破産に強い弁護士に相談してみましょう。
自己破産をすると、借金はすべてゼロになるので、その後は借金の返済をする必要はなくなり、収入をすべて自由に使うことができるようになります。しかし、5年～10年間は個人信用情報に事故情報が載るので、クレジットカードやローンが利用できなくなります。クレジットカードについてはプリペイドカードやデビットカードなどの代替品もあるのでそれほど不便はないかと思いますが、ローンが利用できないと生活に大きな支障がでる場合もあります。例えば、車がないと生活できないような地域では、自動車ローンが組めず、車を分割払いで購入できないと困ることになります。ローンが組めなくなるので、なるべく一括で購入できるようにお金を貯めておくことがお勧めです。
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