生活保護受給者は債務整理できますか？簡単5分ガイド
生活保護を受けている場合、受給しているお金の中から借金の返済をしていると生活保護が打ち切られる場合があります。生活保護の基本姿勢としては生活のために必要なお金を支給するもので、そこから借金の返済をするのは理にかなっていないという考えがあるからです。全てのところがそうではありませんが、自治体によっては支給されたお金の使い道に厳しいところがあるので注意が必要です。
では受給中の人はどうしたら良いかというと、一番良いのは債務整理の中の自己破産をすることです。債務整理の中には任意整理や個人再生、自己破産などの方法がありますが、生活保護中の人は任意整理ができないことになっています。
自己破産は自分の財産のうち20万円以上価値のある物を処分して借金の返済にあてるかわりに、借金の返済義務をなくす方法です。生活保護を受けている人は、あまり財産を持っていないため失うものは少なくてすみますが借金は全てなくなるのでとてもメリットのある方法です。また現金は99万円まで持っていられるので生活に困ることもありません。
また借金がある場合には生活保護の受給を申請しても審査に通りにくいため、あらかじめ自己破産をしておいたほうが良いと言えます。借金が小額で自己破産が出来るかどうかわからない場合や債務整理をすることで生活保護を受けなくてもすむ場合もあるので、専門家に相談してみると良いでしょう。弁護士に相談すれば債務整理についてわかるだけではなく、保護申請に関してのの交渉もしてもらえます。
病気や失業などで、収入がなくなった、もしくはまともな生活が送れるだけの収入がない場合には、最後の手段として生活保護を検討することになります。その時に借金があると、それがたとえ小額であっても債務整理をしなければなりません。
その理由は、生活保護費というのは、憲法で定められている「健康で文化的な最低限度の生活」を実現するためのお金であって、基本的にはすべてを生活費にあてなければならないからです。「文化的」という言葉もあることからいくらかは趣味にあてても大丈夫ですが、借金の返済にあてることはできないというのが一般的な考え方です。常識的に考えて、国民が収めている大切な税金をもらっているのに、それを借金の返済にあてるなど、許されないでしょう。
ただし、生活保護費で借金を返してはいけないという法律があるわけではないので、ほんとうにわずかな金額であって、手数料や弁護士費用のほうが高くつくような場合には福祉事務所の判断で認められる可能性もあります。
生活保護を受ける人が債務整理をする場合には、自己破産を選ぶしかありません。なぜなら、任意整理にしろ個人再生にしろ、借金はゼロにはなりませんので、減額した後の借金を原則3年以内に完済しなければなりません。そのためにはある程度安定した収入が必要になります。生活保護を受けるような人が債務整理をした後の借金を返す余裕はないので、借金をゼロにできる自己破産を選ぶしかないというわけです。ギャンブルや浪費で大きな借金をした場合には免責が下りないこともあるので注意しましょう。"
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