自己破産したい。そんな私でも結婚できるのかな。
自己破産と聞くと、かなりのマイナスのイメージがあります。確かに借金を返済出来なくなった人が行う手続きですので、ポジティブな印象はありません。また任意整理や個人再生など債務整理の他の手続き方法と比べても、全ての債務を免除することが出来ますので、かなり金銭面で状況が悪い人が選択する手続き方法と言えます。
このようにマイナスのイメージが強い自己破産ですが手続きを行ったとしても、その後の生活は普段とほぼ変わりなく送ることが出来ます。破産手続きを行ったことは、官報と信用情報機関の信用情報にしか記録されませんので、友人や会社の同僚など周りの人に気付かれる心配はありません。住民票や戸籍に記載されるとか、高額な買い物が出来なくなったり、旅行に行けなくなる等の制約も全くありません。また破産手続き中は資格制限によって特定の職種に就くことが出来ませんが、手続きが成立すれば就職や転職などに影響する心配もありませんので、日常生活には何ら影響が無いとも言えます。
もちろん結婚も何の弊害も無く、普段どおり行うことが出来ます。しかし結婚生活においては、全く影響が無いとは言えません。例えば結婚をして何年か経過するとマイホームを購入しようと言う話が持ち上がるかもしれません。その場合に、金融機関から住宅ローンを借りようとしても、信用情報に事故情報が残っていますと融資の審査が通りません。また賃貸物件の場合でも、保証会社を保証人とするような物件の場合は、同様に審査に通らなくなってしまいます。自己破産の場合は、信用情報機関にもよりますが、概ね10年程度は事故情報が記録されていますので、その間はあらゆる審査に通らなくなってしまいます。
自己破産は全ての債務が免除されゼロから再スタートすることが出来ますので、結婚生活に借金を持ち込んで家計を不安定にするような心配はありませんが、破産による影響が全く無い訳ではありません。
相手に対しては特に打ち明けなくても、ばれる心配はそれほど高くありません。融資の審査が通らなかったとしても、自ら打ち明けなければ、単に審査が通らなかったということで済ませることは出来ます。ただし結婚後に破産手続きを行う場合は、黙っておくことは得策ではありません。家計にも大きく影響しますし、同居していれば何らかのタイミングで知られてしまう可能性が高いです。黙っていて後で知られてしまえば、信頼関係にも悪影響を及ぼしますので、出来るだけ早く自ら打ち明けることが大切です。
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